郡山萌世 校長雑感

梅雨明け

今年はなかなか梅雨が明けず、すっきりしない日が続いています。天気予報では、関東甲信地方や北陸地方、東北地方の梅雨明けが8月にずれ込む可能性が高いと言っていました。昨年も遅かったですが、今年はそれよりも遅くなりそうです。それを聞いただけで、気分が落ち込んでしまいそうです。

そこで、梅雨について、少しためになる話をしたいと思います。

梅雨とは、6月~7月中旬、中国の長江下流域から朝鮮半島、日本列島に見られる雨期のことです。中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼ばれています。梅雨には、二つの語源があるようです。梅の実が熟す頃に降る雨という意味で「梅雨(ばいう)」と呼んでいたという説と、カビが生えやすい時期の雨という意味で「黴雨(ばいう)」と呼んでいたという説です。どちらも、梅雨の時期をうまく言い当てています。

普段生活するにはうっとうしく感じてしまうこともある梅雨ですが、木々や草花が青々と成長する季節でもあります。特に、稲作にとっては、田植え後の苗の生長を促す大切な水を供給してくれる時期でもあります。米作りにおいては、この時期の雨は「恵みの雨」そのもので、梅雨がなければ、おいしいお米は食べることができないのです。

また、大量に降る雨をコントロールしているのが水田でもあります。よく「水田はダムである」と言われます。水田が大量の雨をためて、ゆっくり流すため、洪水を防いでいます。そして、肥沃な表土の流失を防ぎ、豊かな生産を支えているのです。水田と雨は互いを補完する存在です。水資源大国である日本の素晴らしさ、それは、水田と雨に立脚しているのかもしれません。

最後に、雨音は、風やせせらぎと同じようなリズムであると言われています。このリズムは「1/fゆらぎ」と言われ、私たち人間にとって心地いいリズムで、このゆらぎを耳にすることでリラックスできるとも言われています。外出がおっくうなときだからこそ、雨音を聞きながらリラックスをする。この時期の楽しみかもしれません。

梅雨の季節、少し視点を変えれば、良い季節になるかもしれません。

でも、災害が起きるような雨は、もういりません。