郡山萌世 校長雑感

立秋

本日は立秋です。早いもので暦の上では秋を迎えることになりました。ただし、今年は、梅雨明けが例年よりも遅かったため、立秋後の来週が夏本番となりそうです。

立秋を表現するときは必ず「暦の上では」というフレーズがつくように、まだまだ夏真っ盛りの時期でもあります。しかし、景色のどこかに、また、生活の隅の方に秋の気配が隠れ、ふとしたときに秋を感じるときでもあります。空を見上げて空が少しずつ高く感じられたり、トンボやススキを目にするようになったりするときが、そんなときではないかと思っています。

また、この頃は月遅れのお盆を前に各地で夏祭りが開催されるときでもあります。今年は、新型コロナの影響で全国各地の夏祭りが中止となったようです。東北には、全国的にも有名な夏祭りがあります。青森ねぶた祭、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつりは「東北三大祭り」と言われ、全国的も有名です。そして、山形花笠まつり、盛岡さんさ踊り、郡山うねめまつりなども、年々その知名度を挙げてきているようです。また、各地で開催される夏祭りは、お盆の帰省の時期とも重なっており、古里を感じる、懐かしい人との交流を深める機会ともなっています。しかし、今年は、5月の連休同様、オンライン帰省となるのかもしれません。

夏祭りを考えると、日本では農耕との関係がみえてきます。春は、田植えの時期であり、豊作を祈願します。夏は、台風や害虫などに作物が被害に遭わないように虫除けの祭りなどが行われます。秋の祭りは豊かな実りに対する感謝をするものです。冬は、収穫を終えた農閑期の季節で、田の神をねぎらい、新年を迎えるための祭りが行われます。自然とともに生きる、日本人ならでの願いが祭りには込められているのかもしれません。まだ、自然との関わりが深い東北に、夏祭りが色濃く残っているのは、このような理由なのかもしれません。

最後に、余計な話ですが、例年、気象庁では梅雨入りと梅雨明けを発表していますが、今年のような長梅雨で、立秋までに明けない場合、「梅雨明け宣言」はなされません。実際、1993年は、「梅雨明け宣言」がありませんでした。