覚悟
2020年9月17日 14時11分就職試験を目の間に控え、受験願を持ち、校長室を訪れる生徒に「覚悟を持って最後まで戦い抜け」と言葉がけをしております。
「覚悟」とは、一体どのようなものなのでしょうか。
辞書によれば、覚悟とは『困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること』とあります。何となく意味は分かりますが漠然としています。
では、少し回りくどいですが、「覚悟することができない」ということから考えてみましょう。「覚悟することができない」ということは、何か不安や心配があり、自分自身では前に進めず、立ち止まっている状態のことでしょう。では、不安や心配とは何でしょうか。失敗や挫折することかもしれません。自分自身の弱い部分から発せられる気持ちではないかと思っています。では、なぜ弱い気持ちになるのでしょう。それは、目に見える結果ばかりを気にしているからかもしれません。確かに、目標に向かって努力するわけですから結果は大事です。でも、失敗であっても、挑戦している中で得られるものも多いと思っています。
では、本題である「覚悟」とはどのようなものでしょう。自分で進むべき道を決め、不安や心配に立ち向かう強い気持ちを持ち、行動することだと考えます。でも、強い気持ちだけでは、不安や心配を払拭することはできません。不安や心配を払拭するためには、準備をすることが大切です。困難なことを乗り越えようとする訳ですから、簡単なことではありません。それ相応の準備が必要です。そして、十分な準備をしても失敗は付きまといます。その失敗を含めた上での準備が必要なのです。
そして、準備を進め行動を起こそうとしている人には、必ず支援や応援をしてくれる人が現れることも忘れてはいけません。学校であれば、先生だったり、クラスの友だちだったりします。すべての不安や心配を払拭することはできないかもしれませんが、応援や支援してくれる人がいれば、多少の失敗は軌道修正することができるのではないかと思っています。
3年生のみなさん、一人で戦っているのではありません。
みんなで乗り切っていきましょう。