こどもの日
2021年5月7日 14時24分5月5日は「こどもの日」でした。
この日、テレビをみていると、多くの子どもたちの命が奪われているニュースが流れてきました。ミャンマーでの出来事でした。気持ちがざわつきました。改めて、子どもの問題について考えなければいけないと強く感じました。
1989年11月20日に、第44回国連総会において、「子どもの権利条約」が採択されました。「子どもの権利条約」、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。この条約は、18歳未満の子どもを、大人と同じように権利をもつ主体と位置づけ、一人の人間として認めています。さらに、成長過程の子どもたちを守るために、保護や配慮についても定めています。
この条約では、4つの子どもの権利を守るように定めています。一つが、生きる権利で、すべての子どもの命が守られる権利です。一つが、育つ権利で、自分の能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療や教育、生活への支援などを受けられる権利です。一つが、守られる権利で、暴力や搾取、有害な労働などから守られる権利です。そして、最後が、参加する権利で、自由に意見を表したり、団体を作ったりできる権利です。そして、子どもにとっていちばんいい社会を実現しようとうたっています。
この条約の背景には、戦争で多くの子どもが犠牲になったことの反省があります。特に、第一次世界大戦での多くの子どもの犠牲は、1942年、国際連盟によって「子もの権利に関するジュネーブ宣言」によって、「人類が子どもに対し最善のものを与える義務を負う」ものとして表明されました。以後、1948年の「世界人権宣言」、1959年の「子供の権利宣言」、1979年の国際児童年と、子どもの問題を考え、その解決のために人類がすべきことを考えようとしてきました。
私は、「平和な社会とは?」と問われれば、「自分の夢を語り、その夢を実現できる社会」と答えます。つまり、平和でない社会とは、夢を語れない社会なのです。未来を担う子どもたちのすべてが、自分の未来について、笑顔で語れる社会を築くことが大切です。
こどもの日を機会に、再度、子どもに関する問題について考える機会を持ちましょう。