十五夜
2020年9月29日 16時08分10月1日は「十五夜」です。「十五夜」は「中秋(仲秋)の名月」とも呼ばれています。この季節、空が透き通っているためにきれいな月を見ることができます。1日はちょっと天気予報が悪いため、2日や3日の月を見ると良いかもしれませn。
ちなみに、昨年の「十五夜」は9月13日で、一昨年は9月24日でした。9月15日が「十五夜」と思っている人も多いのではないかと思いますが、旧暦と違い、太陽の動きを基準としている現在の暦では、多少ずれが生じてしまうようです。
さて、本来「十五夜」というのは、毎月の15日の夜のことです。毎月といっても、旧暦(太陰暦)の話ですので、1日が新月(満月の反対で月の形が見えない月のこと)で、15日は満月を指すことになります。「中秋(仲秋)の名月」とは秋の真ん中にでる満月のことで、本来は旧暦8月(仲秋)の15日の満月を指しています。現在の暦では、旧暦よりも1ヶ月ずれますので、9月頃に出る満月ということになります(先程も書きましたが、今の暦は月の動きを基準とする暦ではないので15日が満月とは限りません)。そして、「十五夜」は、本来は毎月あるわけですが、「中秋(仲秋)の名月」の時期が、月が一番良く見えるということで、次第に「中秋(仲秋)の名月」を「十五夜」とも呼ぶようになってきたという訳です。ちょっと長くて、くどい説明となってしまいました。
でも、お月見というのは、日本に元々あった習慣ではないようです。中国から伝来した習慣のようです。中国では、旧暦8月15日は、「中秋節」と呼び、春節に次いで、大きな祝日となっているようです。お月見は、唐の時代から盛んだったようで、唐の時代の詩人李白に「挙頭望明月、低頭思故郷」という有名な詩がありますが、このことからも、月が「吉事」と「家族団らん」の象徴として、古くからずっと人々に親しまれてきたことがわかります。ちなみに、月餅は「中秋節」に食べるお菓子です。日本でいえば「月見団子」と言えるのではないでしょうか。
生徒のみなさん、10月1日は創立記念日で期間休業の最終日にも当たります。2日からは新たな学期である後期が始まります。家族とゆっくりとした団らんを楽しみ、気持ちを新たに新しい学期を迎えてください。