萌世百景 vol2
2020年10月6日 17時00分本日は「萌世百景」の第2回となります。
今回、紹介するのは14階にある大講義室です。
大講義室からの眺めは、素晴らしく、とても気持ちの良いものです。それは、14階という高さだけでなく、日本百名山にも数えられる安達太良山、そして、遠くに蔵王連山、吾妻連峰を見ることができるからです。
構造的にいうと、校長室はビルの南面にあるため、そこから見える景色は郡山から白河(東京)方面を眺めるかたちになります。大講義室はビルの北側にあるため、そこから見える景色は、郡山から福島市(仙台)を眺めるかたちとなり、校長室の真後ろの風景(しかし、校長室からは北側はみえませんが)となる訳です。
大講義室は、100名前後が座ることができ、学年単独の行事(学年集会、進路講演会など)で使われることが多い場所です。対外的な会議の際にも多く使用され、東北地区の定時制通信制の諸会議などが開催される際には、東北各県の先生方に「ほんとうの空」を見たいただいております。
「ほんとうの空」とは何か、お分かりでしょう。高村光太郎の『智恵子抄』です。
智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
(中略)
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。
本日の新聞に、安達太良が紅葉の見頃になったという記事が出ていました。秋の深まりとともに、空が綺麗な季節にもなってきました。最近、何となく、上を見上げる機会が増えてきたような気がします。
みなさんも、顔を上げ、「ほんとうの空」を眺めてはいかがでしょう。
(大講義室の様子)
(大講義室より、真北を見た風景。新幹線の軌道がまっすぐ北(仙台)に向かって伸びています)
(大講義室より、少し西の方を見た風景、遠くに安達太良山がみえます)