七夕
2020年7月7日 17時10分本日は七夕です。しかし、クリスマスと違って、今は、笹竹に短冊をつるして、願い事をするような家庭は少なくなったではないでしょうか。
七夕は、ひな祭り、端午の節句などの五節供と呼ばれる年中行事の一つです。
七夕の起源は、中国の「乞巧奠」(きっこうでん)という行事だと言われています。それが、奈良時代に遣唐使により伝えられ、宮中行事になったようです。「乞」は願う、「巧」は巧みになる、「奠」は祭るという意味で、織姫にあやかり裁縫が上手くなるように、それが発展して様々な習いごとの上達を願ったようです。また、笹竹に短冊をつるすようになったのは、江戸時代からのようです。手習いごとをする人や寺小屋で学ぶ子が増えたことから、星に上達を願うようになったということです。
そして、短冊にも意味があったようです。中国の陰陽五行説にちなんだ「青、赤、黄、白、黒」の五色の短冊で、それぞれの色は「青=木・赤=火・黄=土・白=金・黒=水」を表しています。そして、それぞれの色の短冊は、青は周囲への感謝を、赤は親への感謝を、黄は人を信じることを、白は何かをやり通すことを、黒は学力向上のために用いられたようです。
七夕は、江戸時代になると庶民の間にも広まり、幕府により祝祭日して定着していったようです。農業を重んじた幕府が、季節の変わり目にお祝い事をして、人々の絆を強めていたのではないかと言われています。そのため、東北の祭りには、七夕と関係深いものが残っています。仙台の七夕祭りは全国的にも有名ですが、ねぶた祭りも七夕と関係があるようです。
星に願い事するのも素敵なことです。皆さんも、この機会に、星に願い事をしてみたらいかがですか。