校長挨拶

 いよいよ、令和3年度が始動しました。保護者の皆様、地域の方々、今年度も本校教育活動へのご理解・ご協力をよろしくお願いします。

 昨年度は、コロナ拡大の中、年度当初に学校休業があり、その後も教育活動の多くは著しく制限され、通常の学校運営をすることは難しい状態でした。特に、生徒の人間的な成長を促す学校行事、生徒会行事の多くを中止せざるを得なかったことは辛く残念なことでした。しかし、物理的な距離を取らざるを得ない今日の状況は、「教育の本質とは何か」を考える機会ともなったことも確かです。改めて、生徒一人ひとりを大切にし、個に寄り添った、丁寧な教育の必要性を改めて実感しました。

 現在、本校で学ぶ生徒たちの多くは、学びたいという強い意志のもと、苦しみながらも一生懸命勉強しています。本当に立派なことだと思っています。震災以降、「当たり前のことにこそ感謝すべし」と考えるようになりました。特に、コロナ禍の中、学びたい、学び続けたいと考える生徒たちの要望に少しでも応えたいと教職員全体で努力をしています。行事の多くが中止となりましたが、生徒の学ぶ姿に私たちも勇気づけられました。教育とは、学びとは、常に双方向のものだと改めて実感し、今後も、未来を見つめる生徒たちとともに学び続けなければならないと考えています。

 令和3年度の学校経営・運営にあたり、次のような指針を示したいと思います。

「本校は、平成13年4月、「世に萌え出づる」という願いを校名に込め、全国にも例を見ない駅前のビルの中の高校として開校しました。開校当時より、「生徒一人ひとりを真に大切にする教育」を基本姿勢として、学びたいと思う人が、自分に合った学び方で学べる学校づくりをしてきました。

 現在、本校には、午前10時すぎに登校する定時制課程・昼間主コース、午後2時半すぎに登校する定時制課程・夜間主コース、日頃は自学自習し、主に日曜日に通学する通信制課程、さらには社会人のための科目履修制度があり、学ぼうとする人の生活状況や学習経歴に合わせていろいろな学び方ができるようなシステムを持っています。学びの自由を保証する理由は、多様な学びをとおして自分の良さに気付き、一人ひとりが自己の夢に向かってたくましく生きることができるようにするためです。特に、不登校や人間関係でのつまずき経験の多い生徒たちの内なる可能性を引き出し、生徒が自信と誇りと将来への希望を持って卒業できるよう重点目標を立てて実践・努力しています。

 昨年、本校は20周年という節目の時をむかえることになりました。今年度からは新たなステージに向け、「生徒一人ひとりを真に大切にする教育のより一層の充実」と地域の未来を担う人材育成を目標に掲げて学校づくりを推進していきたいと考えています。」

 今年度も、本校への変わらぬご支援をお願いします。

                  

 

 

                                                                         令和3年4月  

郡山萌世高等学校長 矢森 健一

郡山萌世 校長雑感

校長より

本屋大賞

連休中は、読書に打ち込もうと思っています。

現在、「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2021年本屋大賞」のノミネート作品を読みあさっています。

昔から、読書を趣味にしたいと思ってきました。しかし、年のせいで、年々ピント調整がうまくいかず、休憩をとる時間が長くなってきました。本当に好きなことは、やりたいときにやらないとだめだなと思っています。

さて、今年の大賞は町田その子さんの『52ヘルツのクジラたち』に決まりました。今年の本屋大賞ノミネートの作品の多くは、現代の課題について深く切り込んだものが多く、『52ヘルツのクジラたち』も、虐待、DV、ジェンダー等の問題提起がされています。本当に気が重くなり、ピント調整だけでなく、その気の重さで、読む速度が遅くなってしまいます。

今まで読み終えたのが、今回大賞を取った『52ヘルツのクジラたち』、伊吹 有喜さんの『犬がいた季節』、山本 文緒さんの『自転しながら公転する』です。そして、現在読んでいる本が、凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』と宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』です。ちなみに、私の読書は乱読で、複数の本を同時に読むのが普通です。

読書好きな生徒の皆さん、連休が終わったら、感想をお披露目しましょう。

交通安全教室

先日4月21日(水)、全校生徒に対して、交通安全教室を開催しました。

昨年度は、全校生徒を集めての集会ができなかったために、交通安全教室も開催することができませんでした。この時期の交通安全教室は、通学経路が大きく変更となる新入生にとっては欠かせないものだと思っています。中学校までは、ある程度、慣れ親しんでいた地域を徒歩で通学していたことでしょう。それが、大きく変わるのが高校入学だと思っています。不慣れな場所での通学は、危険を察知することが遅れてしまい、それだけでリスクが高まります。それが、自転車通学ならば、より一層です。昨年は、そのために、1年生を中心に少し自転車事故が多かったと感じています。

学校では、自転車事故は命に関わる大きな問題として捉えています。年度当初、交通安全教室を開催して、自転車事故の回避のための啓蒙活動を行っています。また、事故が起きるたびに、生徒には自転車の乗り方について注意喚起を行っています。しかし、我々の声が、全員の生徒の心にはまだまだ届いていないと現状だと思っています。

この機会に、家庭においても、自動車を運転する保護者の目から見た高校生の自転車運転の危うさについてお話をしていただきたいと思っています。

PTA役員会

本日より、二十四節気では「清明」から「穀雨」と変わりました。

「清明」は木々の若葉が一斉に芽吹き、溢れるように花が咲く頃で、「穀雨」となり、穀物に実りをもたらす雨が大地に降り注ぎ、大地は潤い、若葉がぐんぐんと育つ頃となります。本来、寒さの厳しいみちのくでは季節がずれてしまうものですが、今年は、節気に合った季節となっているようです。

私は四季の中でも春が大好きです。深く雪が積もった冬は、心が閉ざされるような感覚があります。逆に、一斉に木々に若葉が芽吹く春は、躍動感があり、「生」を感じることができます。会津に生まれ育った私は、春の木々に若葉が芽吹く風景が大好きです。風景を見て、鳥のさえずりを聞き、花の香りをかぎながら、全身で春を感じることができます。もう少し、若葉が「萌え出づる」、この季節を楽しみたいと思います。

さて、昨日4月19日(月)は、定時制課程でPTA役員会が開催されました。

昨年度は、新型コロナウイルスの影響でPTA総会は中止となりました。今年度は、感染対策をしながら、何とか実施する方向で考えたいということで、従来の授業参観は中止し、総会と学年会のみの開催でまとまりました。

PTA総会は4月28日(水)の午後3時よりとなっています。平日の開催ではありますが、多数の保護者の来校をお待ちします。

最後に、大変忙しい中、足を運んでいただいたPTA役員の皆様、大変ありがとうございました。

リフレッシュ

学校では、年度初めの慌ただしい行事も一段落し、本格的に授業が始まりました。

1年生にとって、この1週間は、とても長く感じられたではないでしょうか。新たなクラスメイトの中で、高校での初めての授業を受ける、考えただけでも、とても緊張し、とても疲れてしまいます。どんなに年を取っても、新たなものへの挑戦、出会いは、とても疲れるものです。疲れたときは、無理をせず、休むことが一番です。週末は、ゆっくりと休養を取ってください。心と体のリフレッシュは、とても大切なことです。そして、1年間と考えず、まずはゴールデンウィークを目指して、ゆっくりと前へ進んでみてください。

さて、何事においても、始まりは大事です。良い始まりを切るためには、漠然と努力するのではなく、具体的な目標を持つことが大切です。

考えてみてください。目的地を示されず、自由に歩いてくださいと言われたら、人はまったく動けなくなります。つまり、目標がないまま、動き出すことはとても困難なことなのです。

また逆に、すべてことに対して、目標を見つけることも大変なことです。また、すべてのことに目標をみつけようとしたら、とても疲れてしまいます。

しかし、一番良くないのは、わからないのにわかったふりをすることです。そして、惰性に流されながら、物事を進めることです。

目標が見つからない場合は、少し立ち止まり、じっくり考えましょう。小さな目標でも良いです。ちょっと先の目標でも良いです。その目標に向かって、ひたむきに頑張ってみてください。その積み重ねが、自分が目指す目的になるかもしれません。

授業へ

始業式からの1週間は、毎年のことですが、多くの行事が続き、慌ただしさのうちに毎日が過ぎていきます。その行事が一段落し、本日より少しずつ授業が開始されます。特に、1年生にとっては、高校での初めての授業となります。ただ、各教科とも最初の授業はオリエンテーション的な内容なので、本格的な授業は来週あたりかなと思っています。まずは、最初が肝心です。個人個人によって、得意不得意があるとは思いますが、できないと最初から決めつけるのではなく、新たな気持ちでトライすることが大切なのかもしれません。

さて、総合的な学力の話を昨日しましたが、付け加えると、部活動をするということはアクティブラーニングだと思っています。例えば、書道部の例で話をしましょう。ただ黙々と文字を書いているようにみえるかもしれません。しかし、書き終えた書を見ながら、自分がどのような文字を書きたいかを必ず考えているはずです。もっと力強くした方が良いか、均整は取れているか等、自問自答しているはずです。自ら課題を見つけ、その課題解決に向かって挑戦し続ける。素晴らしい学習ではないでしょうか。これが、チームになれば、お互いの弱点を克服するための挑戦、お互いを生かすための工夫等が入ってきます。そして、この力が結集し、成し遂げた結果に対しての喜びは、格別の味わいでしょう。本校が求めている他者との「シェアリング」が、そこに存在していると思っています。

結果が出なくて苦悩するときもあることでしょう。でも、考えてみましょう。簡単に結果が出るものには、大きな感動がついてはこないということを。

 

対面式、部活動紹介

少し花冷えのする本日、生徒会による対面式と部活動紹介が開催されました。

対面式では、生徒会長 佐藤勇太くん より、「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。高校生になり、すべてが初めてのことで不安や心配も多いと思います。困ったことがあったら、私たちに何でも相談してください。一日でも早く、学校に慣れ、3年間が充実したものになるように頑張ってください」と歓迎と励ましの言葉がありました。新入生代表の 遠藤涼音さん からは、「このような盛大な会を開催していただき、ありがとうございました。私たち、113名は、一日も早く学校に慣れ、勉強や部活動に励み、高校生活を充実したものにしたいと思います。私たちを見守り、ご指導をお願いします」とお礼の言葉がありました。

部活動紹介では、各部が工夫を凝らしながら紹介を行い、新入生の加入を促しました。

新入生の皆さん、放課後、各部の活動の様子をしっかり見ていただき、これから3年間所属する部を決めてください。部活動は、座学では身に付きにくい、心の鍛錬をする場でもあり、また、仲間をつくる場でもあります。仲間と協力し、一つの目標に向かって行動することも、高校生活で培う学力だと思っています。

新入生の皆さんには、さまざまな活動に積極的に参加し、総合的な学力を育てて欲しいと願っています。

 

部活動紹介

まずは、生徒会役員の紹介(その後、カオナシがいい仕事をしました)

読み聞かせボランティアの紹介へ

その後、各部の紹介へ

 

 

入学式

名残の花の中、本日4月9日(金)、本校定時制課程の入学式が開催され、113名の生徒が入学しました。

入学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

本日は、新入生に対して、これからの高校生活を充実したものにするために、二つのお願いをしました。一つは、何事にも誠実に向き合い努力して欲しいということ、もう一つは、つながりを求め、出会いを大切にして欲しいということでした。特に、つながりについては、昨日の始業式でも話をしました。

新入生代表からの誓いの言葉では、「入学した喜びを感じており、これからの高校生活が充実したものにできるよう、何事に対しても精一杯努力することを誓います」という決意が述べられました。

新型コロナウイルス感染防止のため、昨年同様、規模を縮小した形となりましたが、凜とした緊張感のある式だったと感じています。また、式後、新入生の皆さんからは、これからの高校生活にむけた希望を感じられる爽やかな躍動感のあるやさしい表情を見ることができました。

最後になりましたが、来賓、保護者の皆さまのご臨席に感謝を申し上げます。今後も、本校の教育へのご理解、ご協力、ご支援をお願いします。

 

始動

本日4月8日(木)、定時制課程の始業式を無事終えることができ、これより、令和3年度の郡山萌世高等学校が本格的に始動することになります。

定時制課程の入学式は明日となります。今年は桜の開花が早かったため、散らずに残っているかが心配でした。何とか残っているようですので、明日は新入生を大いに祝福してもらいましょう。

昨年度は、この始業式は放送によるもので、生徒の顔を見ることができませんでした。そして2週間後には学校休業となり、大きな混乱の中での始まりでした。そして、その後も、多くの学校行事、生徒会行事は中止を余儀なくされました。今年度も、コロナ禍の中、すべての教育活動を順調に行うことは困難かもしれませんが、知恵を集め、できるもの、やらなければならないものをしっかりとやり、生徒の人間的な成長を促せるような学校運営をしていきたいと思っています。

"March winds and April showers bring forth May flowers."

今後、生徒一人一人の花を咲かせるべく、努力を継続したいと決意をしたところです。

桜と開成山

在校生の皆さん、明日4月8日は始業式です。いよいよ、令和3年度も本格始動となりました。久々の学校ですので、遅れずに登校するようにしてください。

さて、今年は、福島では、3月25日、観測史上最も早い桜の開花宣言がありました。

どのくらい早いのかというと、例年は4月9日ですので、例年よりも15日も早い開花となりました。徳島と同じ日の開花宣言ということにも大きな驚きです。また、早いのは開花宣言だけではありません。満開状況も調べてみると、3月29日には満開となったようです。

このように開花が早くなった原因は、休眠打破が順調に行われたことが大きいと言われています。桜は、夏に翌春咲く花芽を形成し、その後休眠に入り、冬季に一定期間低温にさらされて休眠から覚めると言われています。これが、休眠打破です。今年の冬は、寒さの厳しい冬らしい冬だったのでしょう。そして、その後、いつもよりも春の訪れが早く、花芽の生長が促されたことで開花が早まったと考えられています。

桜と言えば、始業式、入学式です。本校の入学式は4月9日です。それまでは、なんとか散らずに残っていて欲しいと願うばかりです。

さて、郡山市の桜の名所と言えば、開成山公園を挙げる人も多いのではないでしょうか。開成山公園とその周辺には1300本の桜があると言われています。その中には、安積疏水開拓時に植えられたものがあり、日本最古のソメイヨシノがある公園とも言われています。

では、なぜ、安積疏水を開拓した人々は開成山公園に桜を植えたのでしょうか。それは、開成山公園には、安積疏水で引いてきた水を貯めておく灌漑用のため池があったからです。安積疏水を作った人たちは、ため池の堤防を強くするために桜を植えました。桜の周りには必ず人が集まります。多くの人が集まり、地面を踏み固めることにより、自然と堤防が強固になるのです。吉宗も、隅田川の堤防を強くするために、同じことをしたと言われています。桜好きの日本人の行動を理解したものですね。

生徒の皆さん、令和3年度も校長雑感をよろしくお願いします。

卒業式

春を思わせるような陽のぬくもりの中、令和2年度卒業証書授与式が開催されました。

新型コロナウイルス拡大防止策によって、昨年に引き続き、縮小した式とはなりましたが、無駄なものがそぎ落とされ、在校生や卒業生の思いが際立った感動的な卒業式だったと思っています。

本日、この学び舎を巣立つことになった107名の皆さん、卒業おめでとうとうございます。

私は、どんな状況でも、世界は、未来は、皆さんのような若者に託され、切り開かれていくと思っています。挫折や逆境に怯むことなく「人のために、未来のため」に、チャレンジを続けてください。

最後に、保護者の皆さまにおかれましては、今日まで本校の教育にご理解とご支援をいただき、誠にありがとうございました。